実験2 サンプル落ちとインタリーブの関係


使用データ

今回使用するデータは、前回使用したものの流用です。「黒一色 -20db 1kHz の AVI ファイル」のインタリーブ間隔を、1, 2, 10, 15 と変更して前回と同様に「書き出し・再読み出し」を行い、ドロップサンプルが発生するか、発生するとしたらその周期はどうなっているかを調べます。

結果

インタリーブドロップ発生発生周期総ドロップ数
1なし--
2あり32151423
10あり16031/15983293
15あり24047/23999195

考察

実に判りやすい結果となりました。インタリーブ間隔が 1 以外の場合、オーディオチャンクの長さ毎にドロップサンプルが発生し、1回のドロップ数は常に1になっています。

考察するまでも無いような気がしますが、結果から判断して、今回発見した不具合は「書き戻し時」の問題で、私が知りたかった「読み取り時」のデータ落ちについての実験は GV-DVC/PCI だけを使用していた場合には実行不可能なようです

後日談&感想

……というような内容(結果のみ)を IO-DATA のユーザサポートに報告したところ、次のような助言を得ることができました。

非参照 AVI でのシームレスキャプチャならばともかく、参照 AVI でインタリーブが HDD のシークに対してどのような影響を持つのか疑問ですが、まあ「一般に」とつければ概ね嘘を言っている訳ではないので、許容できます。

しかし、考察で書いたように一番解決したかった「キャプチャ時のデータ落ち(音声が短くなる)」件については何も解決できませんでした。「書き戻し」の不具合は IO-DATA 側も認識し(何ヶ月後になるか判らないけど)しばらくたてば修正されそうですが……。GV-DVC/PCI だけを使用していた場合は「キャプチャ時のデータ落ち」については原因を突き止められそうにありません。(そして原因が突き止められない以上、永遠に直ることは無い。IO-DATA のテスト体制はこんな不具合を見逃すほどに甘いから、彼らが独自に修正を行うことも期待できない)

……次のテーマは「そして EZDV へ」です。


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最終更新 2000, 5/21