実験4 参照 AVI


前置き

実験3 で比較に使用したデータは、シームレスキャプチャ方式を使用して長時間取りこみを行った際のものですが、ほぼファイルが切り替わる時点と同じタイミングで大量のドロップが発生していました。

そこで、今回は「参照 AVI」方式を利用して長時間(約 20 分間)キャプチャを行い、そこで得られたデータを比較してみることにします。

結果

結果は次のようになりました。一応全てを掲載します。


ファイル1を読みこんでいます
ファイル1は 63300103 サンプルあります
ファイル2を読みこんでいます
ファイル2は 61925432 サンプルあります
無音部分をスキップします
ファイル1の無音部分は 0 サンプルです
ファイル2の無音部分は 0 サンプルです

ファイル1 0 サンプル、ファイル2 0 サンプルに相違
  ファイル1 20 サンプル、ファイル2 0 サンプルが一致
  ファイル2は 20 サンプルドロップしています

ファイル1 7754660 サンプル、ファイル2 7754640 サンプルに相違
  ファイル1 7757863 サンプル、ファイル2 7757843 サンプルが一致
  長さ 3203 サンプルのデータが化けています

ファイル1 8979845 サンプル、ファイル2 8979825 サンプルに相違
  ファイル1 8981441 サンプル、ファイル2 8981421 サンプルが一致
  長さ 1596 サンプルのデータが化けています

ファイル1 14207298 サンプル、ファイル2 14207278 サンプルに相違
  ファイル1 14208894 サンプル、ファイル2 14208874 サンプルが一致
  長さ 1596 サンプルのデータが化けています

ファイル1 17929299 サンプル、ファイル2 17929279 サンプルに相違
  ファイル1 17930895 サンプル、ファイル2 17930875 サンプルが一致
  長さ 1596 サンプルのデータが化けています

ファイル1 24168931 サンプル、ファイル2 24168911 サンプルに相違
  ファイル1 24186547 サンプル、ファイル2 24186526 サンプルが一致
  長さ 17615 サンプルのデータが化けています
  ファイル2は 1 サンプルドロップしています

ファイル1 24718261 サンプル、ファイル2 24718240 サンプルに相違
  ファイル1 24719862 サンプル、ファイル2 24719841 サンプルが一致
  長さ 1601 サンプルのデータが化けています

ファイル1 31082818 サンプル、ファイル2 31082797 サンプルに相違
  ファイル1 31087621 サンプル、ファイル2 31087600 サンプルが一致
  長さ 4803 サンプルのデータが化けています

ファイル1 43329863 サンプル、ファイル2 43329842 サンプルに相違
  ファイル1 43331464 サンプル、ファイル2 43331444 サンプルが一致
  長さ 1601 サンプルのデータが化けています
  ファイル1は 1 サンプルドロップしています

ファイル1 51062145 サンプル、ファイル2 51062125 サンプルに相違
  ファイル1 51063741 サンプル、ファイル2 51063721 サンプルが一致
  長さ 1596 サンプルのデータが化けています


比較終了
  比較サンプル:   61906235
  相違個所:          35208
  ドロップ総計:         22
ファイル1……DVWorks で取りこんだデータ
ファイル2……EzEdit で取りこんだデータ
PCM Compare は Ver. 0.3.0 を使用(かなり重いです)

まず、シームレスキャプチャを利用した前回の実験のように、大量のドロップが発生する事はありませんでした。やはり、サンプル落ちはファイルの切り替わり時に発生していたようです。

今回取りこんだ AVI ファイルも、DVWorks を利用したものはファイル末尾の音声データが 15 フレーム分存在しなかったので、音声データがドロップしているのは間違い無いのですが、どうやらファイル終端が欠けているという形のため、PCM Compare では検出されないようです。

DVWorks を使用して NV-DM1 から取りこみを行う場合、次のように行えばデータを失うことを避けられそうです。

  1. シームレスキャプチャは行わず、参照キャプチャを利用する
  2. 実際の利用部分よりも、多少長めに取りこんでおく

次に、DVWorks と EzEdit で、取りこまれたデータのサンプル数は一致しているが、データが異なるという現象が 前回 同様確認されています。

しかし、これに関しては EzEdit と DVWorks、どちらで取りこまれたデータが正しいのか、現時点では判断できません。今後、DVWorks で複数回取りこみを行い、比較して違いが出るかなどを調べる必要があります。(キャプチャ毎にデータが変わるようなら、そちらを信頼できないと判定する)


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最終更新 2000, 5/26