ふと考えてみる。シャープが持ち株会社制に移行して、「多額の設備投資が必要な為」とほざいて液晶事業を独立させて上場し、上場益で単年度の特別利益を膨らませるが、その後、液晶事業の上げる利益の半分を「少数株主利益」の形で目減りさせた連結決算書を継続的に出してくる姿を。
さらに考えてみる。野村ホールディングスが傘下の野村證券を「システム投資で多額の資金が必要な為」と抜かして上場させ、上場益で単年度の特別利益を膨らませるが、その後、野村證券の上げる利益の半分を「少数株主利益」の形で目減りさせた連結決算書を継続的に出してくる姿を。ついでに JAFCO は上場させずにいて、JAFCO の私募ファンドに野村證券の株を保有させといて適当なタイミングで売却とかしてしまうともうどっかの企業と瓜二つ。
そりゃマーケットの信頼は勝ち取れんな。株価低迷に納得。スカイマークの時もそうだったけど、なんで資金の半分以上を突っ込んだ後になってからこーゆーカラクリに気が付くのだろう。まーそれでも 6 万以下は割安だとの判断は間違ってないと思うんでホールド継続する予定なのだが。
昨年末からのマイナス幅は 45 万まで縮小し、多少余裕が出てきた今日この頃。あんまり貯めると更新が面倒になるので 6/27 以降の取引履歴。
6/28 のアコム売却は、前日まで寄り天下落が続いていたので 3 tick だけ抜いて 4,000 円回収しようと考えての行動だったのだけど。そんな日に限って寄り底で、買い戻しに失敗してただの悶絶損切りになってしまった。
仕方が無いので 600 円の中間配当予定を発表したにも関わらず再び 50,000 円を割っていた SBI を来た押し値と購入。この日戻ってきた税金で、今年支払った分は全て取り戻してしまったので、これ以降損切りをしても税金が帰ってくることはなくなった。その代わり、利益確定しても当分は税金を支払わなくて済むのだけど……確定申告で損失繰越をするのは面倒なのでできれば今年中に益出しをしたいもんだ。
保有株数が膨らんでしまった SBI は 70,000 回復時に 20 株にすることを目標に 2,000 円刻みで少しずつ売却していく予定。まだ安心はできないけれども、先週末から上昇トレンドに転換してくれたようなのでこのままのペースで上昇してくれるようならばそれほど時間をかけずに資金を回収できるかもと期待してる。
今日の取引は予定価格で期間指定の指値注文を出していたのが約定して資金に余力が出たので三菱商事を難平買い。本当はもっと安いところで買えればよかったのだけど、その頃は資金が尽きていて含み損にあえいでいたので仕方が無い。とりあえずライブドア騒動の最中に売却した価格よりも低い値段だから満足することにしよう。
SBI の北尾 CEO はよく「個人が売って機関が買っている」という趣旨の発言をしています。こう言われてしまうと、個人投資家としては、そうか身内に裏切り者が居るのかという気分になり経営陣を非難する気持ちが減ってしまうわけなのですが、ふと思い立って、本当にそういった構図が存在するのか検証してみることにしました。
検証方法としては、平成 17 年度有価証券報告書と、平成 18 年度有価証券報告書の「株式の状況」欄を比較して、個人投資家の割合等を比較してみることにします。
保有者区分 | 平成 17 年度 | 平成 18 年度 | 差分 |
個人その他 | 33.34% (2,847,683) | 27.71% (3,404,974) | -5.63% (+557,291) |
金融機関 | 15.85% (1,354,097) | 20.10% (2,469,200) | +4.25% (+1,115,103) |
証券会社 | 1.55% (132,405) | 1.79% (219,587) | +0.24% (+87,182) |
その他法人 | 39.39% (3,364,120) | 30.93% (3,799,567) | -8.46% (+435,447) | 外国人 | 9.87% (842,349) | 19.47% (2,391,697) | +9.6% (+1,549,348) |
さて、比率だけを見ると個人その他は確かに減少していて北尾 CEO の発言も正しそうに見えるのですが……議決権の数 (株数 - 括弧の中の数字) は全ての区分で増加してしまっています。これは、SBI が昨年、第三者割当増資や株式交換による M&A、MSCB の株式への転換によって発行株式数が増えているためです。以下に株数が増加したイベントをリストアップしてみます。
このなかで、ゼファーへの第三者割当増資は、その他法人の区分に、住友信託銀行への第三者割当増資は金融機関の区分に、MSCB の転換はおそらく外国人の区分に加えられると推測します。また、SBI キャピタルに関しては有価証券報告書を発見できなかったので不明なのですが、ファイナンスオール・SBI パートナーズ・SBI 証券の吸収で、外国人に 348,000 株、証券会社に 120,000 株、金融機関に 524,000 株配分されていると推測されます。(最後の有価証券報告書と株式交換比率から算出)
これらの割当と増減数を比較してみると、金融機関は 460,000 株の増加、証券会社は 32,000 株の減少、その他法人はゼファーおよびファイナンス・オールのオリックス割当分で増分を打ち消し、外国人は 500,000 株程度の増加となっています。
このデータから見る限り、売却しているのは証券会社が確定なのですが、分量はさほど多くありません。他に可能性があるものとしてその他法人および個人となるのですが……、ファイナンスオール・SBI パートナーズ・SBI 証券の株主構成比率を見る限り、その他法人と個人であれば個人が売却している可能性が高いといえそうです。
さらに分析を進めてみると、2006 年 (平成 18 年度) の株主構成では日証金の躍進 (57,514 -> 358,573) が目立ちます。個人投資家が制度信用を利用して信用買いを行った差し引き買い残高が日証金名義で株主名簿に登録されるのですが、日証金は金融機関の区分に入れられてしまいます。実質的に個人投資家が買っているにも関わらず金融機関が保有していると表示されるので注意が必要です。日証金の増分を除くと金融機関の増分はおよそ 100,000 株程度で外国人と比較すれば小さくなります。
ファイナンスオール・SBI パートナーズ・SBI 証券の株主構成を見てみると、個人大株主 (SBI 傘下に入る前の経営陣) が目立つのですが……ここまでの分析結果からだと「彼ら」が株を売却していてそれを零細投資家が信用で拾っている姿が想像できます。証券会社はこの辺りのカラクリを理解していて減らせるポジションは減らそうとし、金融機関やその他法人は様子見を継続、昨年大幅に日本株を買い越していた外国人はその流れの一環として持ち高を増やしたという絵が見えてくるような気がします。(ただの妄想という可能性もありますが)
もしも「彼ら」が売り本尊なのだとしたら、被合併企業に非常に有利だったアノ株式交換比率から、6 月に 4 万割れを伺う水準まで売り込まれたことも納得できます。「彼ら」にはそれでも利益がでるのですから。また、「彼ら」は一人一人は 5% 未満の株主に過ぎないので当然大量保有報告書を出す必要もありません。
以上が真実だとしたら、「彼ら」が SBI グループ企業になった辺りから既にこの構図が描かれていたことになるので、非常に恐ろしい話 (なにしろゼファー・ネクサス・ソルクシーズがこの次に控えている) なのですが、幸いなことに、これはただの推測です。きっと SBI 株式の損害で精神を病んでしまった小口株主の妄想にすぎないのでしょう。
ただし、議決権の増減量を見る限り「個人が売って機関が拾う」という構図は存在せず、「大口個人が売って、零細個人が信用で拾っている (今年 4 月までは外国人も買い方だったが、5 月以降は様子見に移行した)」という構図の方が適切な表現なのではないかと思います。
3 月末決算企業の配当通知が全て届いたので郵便局で受取。伊藤ハム、T&K TOKA、三菱商事、SBI、アコム。5 社計で総額 26,280 円。今までの損害を埋めきれるほどではないけれど、少しは助かる。
うーん。配当だけで暮らせるようになるのが目標だったりするのだが、先は長い。せめてあと 50 倍受け取れるようにならんと、これだけで暮らしていくことはできんな。
腹回りが気になり始めたので 1 月前から減量を開始。食事を控えめにすると同時に、仕事先への往復 (二駅) を徒歩に変更。最低限の筋肉をつけて基礎代謝を上げるべく、スクワット・腹筋・腕立てを 1 日各 50 回を実行。ついでに脂肪の定着を抑えるべく共役リノール酸サプリを一日 1.2 g 摂取。
努力の甲斐あってか、順調に体重は落ち始め、体脂肪率も 20〜17% だったのが 18〜15% 程度まで低下している。このまま順調に進んで体脂肪率が 15〜12 まで落ちてくれれば、後はそれを維持することを目標とする予定。今月中に達成できるように頑張ろう。
昨年末から再び H.264 がらみの仕事に戻っていて、ココ1月ほどインタレース (MBAFF) 対応の作業を進めていたわけだ。今週 1 週間は JM とのミスマッチと闘っていた (まだ終わっていない) のだが、昨日は B スライスの時間ダイレクトモード (temporal direct mode) で仕様の罠にはまってその解消に 1 日消費。ただ、これはどー考えても勧告書をわざと判りにくく書いてるとしか思えん。
とりあえず、MBAFF の時間ダイレクト MB が利用する (規格上) 正しい MV というのは、次の図で、灰色の領域として塗った 4x4 サブブロック(の左上座標)に対応する P スライス (の輝度ピクセルを含む) ブロックが利用していた MV から、スライス間の時間位置を按分して算出される。
もっと詳しく書くと、MBAFF の時間ダイレクト MB では、8x8 サブブロック単位でしか異なる MV を取らず、各 8x8 サブブロックが参照する MV は (H.264 での他の通例とは異なり) その 8x8 ブロックに含まれる 4x4 ブロックの左上のものが採用されるわけではなく、左上の 8x8 ブロックでは左上の 4x4 ブロックの、右上の 8x8 では右上の 4x4 の、左下の 8x8 では左下の 4x4 の、右下の 8x8 では右下の 4x4 の持つ MV を参照するという形になる。
この辺りの仕様が勧告書のどこに書かれているかというと、まず 7.4.2.1 Sequence parameter set RBSP semantics の中で、"direct_8x8_inference_flag specifies the method used in the derivation process for luma motion vectors for B_Skip, B_Direct_16x16 and B_Direct_8x8 as specified in subclause 8.4.1.2. When frame_mbs_only_flag is equal to 0, direct_8x8_inference_flag shall be equal to 1." と書かれているので MBAFF を利用している (frame_mbs_only_flag == 0 の) 時は direct_8x8_inference_flag を 1 にしなければいけない。
次に、direct_8x8_inference_flag が設定されている場合にデコーダがどんな処理をすべきかということが 8.4.1.2.1 Derivation process for the co-located 4x4 sub-macroblock partitions の中で、"When direct_8x8_inference_flag is equal to 1, subMbPartIdx is set as follows. subMbPartIdx = mbPartIdx (8-173)" と書かれているので、mbPartIdx が 0 な左上 8x8 では subMbPartIdx 0〜3 全てで subMbPartIdx が 0 の左上 4x4 ブロックしか参照しなくなるし、PartIdx が 1 な右上、PartIdx が 2 な左下、 PartIdx が 3 な右下も同様になる。参照先が同じになるので結果出力される MV も同じになり、8x8 ブロック単位での予測が行える。
この勧告書の文章のどこが嫌かというと、MBAFF を利用する際の制限が frame_mbs_only_flag の semantics に書かれてないで、direct_8x8_inference_flag の semantics に書かれているところが一つ。どーして影響を与える原因に書かずに、影響を与えられる結果の方に解説を書くんだろう。
次に、direct_8x8_inference_flag というのが何を意味するフラグなのかという情報が一切記述されていないところがもう一つ。"When direct_8x8_inference_flag is equal to 1, subMbPartIdx is set as follows. subMbPartIdx = mbPartIdx (8-173)" つーただの手順しか書かれていないってのはどーよ。そりゃ JM をデバッグモードでトレース実行しながら挙動をチェック (2 時間消費) して「ナンデ コンナ 処理 シテルノ ?」と疑問をもってから裏を取るために勧告書調査(1 時間消費)すりゃ判ったけどさ。
もっと普通に、判りやすく書くことはできんものかね。
とうとう含み+確定損が 102 万に到達。いやー 3 桁か。もはや乾いた笑いしか出てこないな。一応 7/3 以降の取引履歴。
SBI は前日比 -3,450 で年初来安値もあっさり更新ですか。業績の数字だけなら 75,000 〜 80,000 でも不思議ではないと思うのだけど、マーケットに信頼されてない銘柄は悲しいね。途中でアコムに一部を振り替えてたので傷口は浅くなってるけど、それでも痛いよなぁ。4 万割れたらどうしようかね。
大宇宙からの電波をゆんゆんと受信して、面白そうな MPEG-2 デコーダの実装を思いついた。とりあえずメモ。
一般に使用される 4M〜8M 程度のビットレートの MPEG-2 の場合、現状の MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In だと、ビットストリームのパース部分 (特に DCT 係数の - 逆量子化まで含む) が CPU の 50% 程度を占めていて、残りが MC やら IDCT やらフレーム再構築やらといった形になっているのだけど。
最近のマルチコア CPU 向けに、ビットストリーム (シンタックス) パーサーとその他のデコード部分でスレッドを分けてマルチスレッドデコードをさせて見ると CPU リソースを有効活用できるかもと考えた。
スレッドセーフな同期型の MB バッファを用意するだけで、かなりお手軽に実現できる気がするので時間と気力があればやってみたいところ。夏休み向けの作業として少し進めてみるかなぁ。