とりあえず、Linux 上で 2G 超の分割キャプチャができるようになったのは素晴らしいのだが、悲しい事に現在 Linux から FastTrak66 で作成した RAID はアクセスできないため、実際に耐久テストを行なう事ができない。
これを解決する方法としては……。
MV-300 では、DVD ソフトなどのコピーガード信号(マクロビジョン)を無視してキャプチャできる。
しかし、一度 MJPEG キャプチャを行ってからテープに書き出すのは面倒かつ、ディスク容量&時間が余計に必要となる。
そこで Linux 用ドライバをふがほげして、ビデオ入力からビデオ出力へのアナログスルーを停止させ、KS0127 と Bt866 を通すことで MV-300 を コピーガードキャンセラー …… もとい、デジタル YC セパレーターとして使えないか試してみた。
……試してみた。
結果、デジタル YC セパレーターとして使う事ができるようになったのは確認できた。(MV-300 コンポジット入力 → MV-300 S ビデオ出力ができた)
ただ……画質が悪い……。
ノイズが溢れてる PC の中で A/D 変換 → D/A 変換する以上劣化することは覚悟していたが……。
まあ、これはある程度覚悟していた事だから良いのだが、KS0127 がデコードしたデータを Bt866 から直接出力するため垂直同期信号と水平同期信号の Porality を Low にすると ZR36060 の VSPol と FIVedge をどう変更しても 480 ライン全てのキャプチャが出来なくなってしまった。
で、現在の状況。とりあえずデジタル YC セパレータとして併用するのは諦め、キャプチャ時には同期信号の Polarity を High にする方針に戻した。
というか……、なぜ KS0127 の VSPL を 1 にした状態で ZR36060 の VSPol を 0 に、FIVedge を 1 にして、480 フルラインのキャプチャができないのかが不思議だったりする。
2日・3日と 67 と 60 のレジスタを変更したりいろいろな組み合せで試してみたのだが、今のところ良い結果が出ていない。
ほとんどこれについては諦めモードに入ってしまっている。
PC のケースを交換して DPTA373420 に換装してしまった。これでえーと、34 + 22 + 22 で…… 70G か、もう少しで 0.1T に届くな〜。
えーと、購入した PC ケースは CHEMBRO の GENIE シリーズ
このケースの良い点としては、3.5 インチベイが外部に2、内部5あり、内部の 3.5 インチベイは 9 cm の排気型ファンで冷却されている事、HDD のアクセス LED が山ほどついてる事、TQ-1300 ほど高価ではなく、また趣味の悪い色をしているわけではない等がある。
悪い点としては、騒音がかなり大きい事とドライブベイからマザーボードまでの距離がかなりあり、通常の IDE ケーブルでは届かない事などがある(サーバーケースで IDE 使う方が間違っているのかも知れないが、費用対効果を考えると……)
まあ、アクセス LED は FastTrak66 につなぐやつが欲しかったから丁度良かったし、TQ-1300 と比べれば安かった(おかげで DPTA373420 が同時に買えた)ので納得はしているのだが、適当な IDE ケーブルの入手に苦労しそうな予感がある。(流石に圧着用の工具と 40 線フラットケーブル IDE コネクタに手を出すのは止めておきたいからな〜)
とりあえず、今後の方針としては騒音対策(ファンの音で FDD へのアクセス音が聞こえないというのは問題だろう)と IDE ケーブルの入手について努力するということになりそうだ。
ハードディスクビデオレコーダ。基本的なアーキテクチャは PC 形式を採用。OS は Linux を使用して Zoran の IC を使った MJPEG 形式で動画をハードディスク上に直接 AVI 形式で録画する。
単体のみで録画&再生が可能だが、イーサネット経由での PC との連携も可能。その場合は SAMBA によって直接 AVI ファイルを扱えるようにする(PC への取り込み&再生共に)
OS の核の部分は Flash ROM に焼込み(当然更新も可能)、HDD は動画の記録のみに利用し交換可能(ホットプラグも可)とする。
動画の記録時にフルサイズ・ハーフサイズなどの解像度、圧縮率も指定可能とし、20G の HDD (標準形式、より巨大な HDD も利用可能)で分割 AVI を利用して 60 分から 8 時間までの多彩な録画時間を選択できるようにする。
自分でつくるとしたら幾らになるかな〜。とりあえず最低限必要なのが Zoran の石を使ったキャプチャカード(30000 円)、ハードディスク 20G(20000 円)、メモリ 64M(10000 円)、NLX ベアボーン&CPU(40000 円)……。
だいたい 10 万円以内で出来るかなぁ……。Panasonic が出す HDD(内蔵固定式)に録画する DV デッキが定価 18 万とかいう話だから……。(DV と MJPEG の画質の違いを無視して比べるのが間違っているかも知れないけれど……)
何とか良い勝負ができるかもしれないと思うのだけど、そのためには早いこと MV-300 でも Linux 上で再生できるようにしておかなきゃね〜。どっかこのアイデア買ってくれる企業ないかしら?
故障は直して貰えるもの。仕様は直して貰えないもの。
当然故障の方が偉い。(本来偉いとかそ〜いう言葉で評価すべきものじゃないのだけど)