MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In ver. 0.7.10 を公開しました。ダウンロードは [URI] からどうぞ。更新内容は次の通りです。
今回 Nekopanda さんから詳細なバグレポートをいただいて、バグを認識することができました。感謝します。
今回のバグの修正でデコード画像にどのような影響が出るかは次の画像 (MPEG-2 公式のコンフォーマンステスト用ストリームの sony-ct3 のデコード結果) から確認できます。
画像左側が修正後の ver.0.7.10 のデコード結果で右側が修正前の ver.0.7.9 のデコード結果です。黄色で枠囲みした部分で右側は本来参照画素を取得してくるべき箇所よりも下から画像を持ってきていて、背景部分の青が占める領域が広がってしまっています。
フレーム外を参照するような動きベクトルを生成してしまう壊れたエンコーダの出力したビットストリームを入力された場合もデコーダが例外を吐いたりしないように動きベクトルを画面内に収めるためにクリッピングしているのですが、その処理に問題があり 16x8 MC の場合に MV のクリッピング範囲を間違えていました。
16x8 MC はフィールド構造ピクチャでのみ選択可能な動き補償方式なので、フレームピクチャ素材のみを扱っている場合はこのバグの影響を受けません。